求職者支援訓練の修了後の就職率をみてみましょう。
下記数値は、厚生労働省が公表した数値です。
(表1)平成25年度に開講した求職者支援訓練の修了者等の就職状況(訓練終了3か月後)
コース数 | 受講開始者数(人) | ①修了者等数(人) | ②就職者数(人) | 就職率(②/①) | 就職者のうち雇用期間の定めがない就職者の割合 | |
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基礎コース | 1,162 | 13,191 | 11,993 | 9,916 | 82.6% | 58.8% |
実践コース | 2,179 | 27,042 | 25,071 | 20,951 | 83.5% | 66.3% |
(表2)平成25年度求職者支援訓練(実践コース)の分野別就職状況
分野→ | IT | 営業・販売・事務 | 医療事務 | 介護福祉 | デザイン | その他 | 合計 |
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コース数 | 160 | 489 | 255 | 516 | 252 | 507 | 2,179 |
受講者数(人)(割合) | 2,003 (7.4%) | 5,221 (19.3%) | 3,413 (12.6%) | 6,933 (25.6%) | 3,309 (12.2%) | 6,163 (22.8%) | 27,042 (100%) |
修了者等(人) | 1,768 | 4,859 | 3,216 | 6,515 | 3,034 | 5,679 | 25,071 |
就職者数 | 1,439 | 4,020 | 2,589 | 5,685 | 2,489 | 4,729 | 20,951 |
就職率 | 81.3% | 82.7% | 80.5% | 87.2% | 82.0% | 83.2% | 83.5% |
就職者のうち雇用期間の定めがない就職者の割合 | 56.2% | 61.1% | 67.4% | 75.8% | 60.2% | 69.2% | 67.7% |
関連就職割合 | 65.7% | 65.4% | 68.7% | 88.5% | 59.1% | 58.2% | 69.7% |
- 平成25年度中に開講し、平成26年1月末までに修了した訓練コース(平成26年6月25日時点)
- 「修了者等数」は、就職理由中退者数と修了者数の合計。(基礎コースは、次の訓練を受講中、受講決定したものを除く)
- 「関連就職割合」は、就職者が主食状況報告の時に訓練コースの内容に関連した業種または職種への就職と自己申告した割合
この数値を見る限り、基礎コースよりも実践コースの方が若干高いですが、それぞれで約8割の就職率ということで、求職者支援訓練の一定の効果はあるのではないかと思われます。
ただし、この中には、表2の数値からもわかるように、そのコースとは関連のない業種に就いた人の人数も含みます。
例えば、表2のIT分野の就職率は81.3%ですが、関連就職割合が65.7%となっており、35%の人はコースと関連した分野ではないということになるかと思います。
また必ずしも全てが正社員というわけではなく、バイトやパートとして職に就いた人の数も含まれます。
できるだけ正社員として働きたいというのはやまやまですが、正社員以外でもとにかく職に就けばこうした数値に含まれます。
そうはいいましても、ハローワークに求職登録をして、職業訓練を受けずに就職した人の割合は3割前後と言われている中、必ずしも正社員ではないかもしれませんが、8割前後の就職率というのは、それなりに高い数値ではないかと思われます。
もっとも、求職者支援訓練を受ければ自動的に8割就職できるわけではなく、それなりにしっかりと技能を身に着け、日々の求職活動が必要なのは言うまでもないかと思います。