求職者支援訓練の実施施設は民間の教育機関などが申請を行い、それに対し厚生労働大臣が認定するという仕組みになっています。
認定を受けようとする実施施設は、以下のような基準で認定されます。
- 申請する前の3年間において、同等の訓練を実施した実績のあること
- 講師は、専門知識に加え、「担当科目の内容を指導した十分な経験を有する」ことも必要であること
- 習得状況を毎月評価し、終了評価すること、終了評価したジョブカードを交付すること
- 求職者支援訓練の受講者の就職実績が著しく悪くないこと
- 就職支援責任者を配置すること
となっていて、就職実績が一定水準以下の場合は認定しないとされています。
また、実施機関は就職実績に応じて奨励金も支給されるようです。
こうしたことから、求職者支援訓練の認定コースについては、それなりに専門性もあり、就職実績も一定水準以上のコースがそろっていると思ってもいいのではないかと思います。
求職者支援訓練の種類は、大きく分けて、基礎コースと実践コースの2つがあります。
- 基礎コース→基礎的能力の習得を目的とした職種、業種横断的な訓練
- 実践コース→基礎的能力から実践的能力まで一括して習得する訓練
求職者支援訓練は早期の就職を目的としていることから、いずれの認定コースも期間は3ヶ月間というものが圧倒的に多く、長くても6ヶ月程度のものがメインです。
また、数はそれほど多くはありませんが、昼間と夜間に分かれている定時制の認定コースなどもあります。
分野は、事務、IT、デザイン、医療、介護福祉などの最先端の分野から農業、林業、建設まで幅広い分野の認定コースがあります。